生前贈与ってそもそもなんためにするの?

ゴールデンウィークも明け、すっかり日常が戻ってきました。
この連休中も、わたしは、いくつか、セミナーの講師にお呼ばれしてきました。

今回のセミナーのテーマは、「相続対策」でした。
「相続対策」といっても、その考え方や方法など、お伝えすることは多岐にわたります。

セミナーの中で、
参加者のみなさんからの視線が、より、あっつくなるテーマが、
「生前贈与」です。

◆生前贈与っていくらすればいいの?
◆贈与契約書は必要なの?
◆毎年同じ金額を贈与してもいいの?
◆子どもだけではなく、孫にも贈与していいの?

などなど、
生前贈与については、
皆さんから、たくさんの質問を受けます。

しかし、これらの質問はすべて、
生前贈与の「具体的なやり方」についてです。
そもそも、生前贈与ってなんのためにするのでしょうか?
それをきちんと考えている人は、意外に多くない気がします。

一般的には、
生前贈与は、相続税の節税のために行います。
相続税は、
人が亡くなったときに、その人の財産に対して課税されます。
財産が多ければ多いほど、相続税は高くなります。

そこで、
将来亡くなるときの財産を減らしておこう!
ということで、
健在なうちに、子供や孫に、財産を「贈与」する。
これが生前贈与です。

あくまで個人的な意見ですが、
誤解を恐れずに言うと、
生前贈与が必要な家庭というのは、
ほんのわずかだと思っています。

よほどの土地持ちさんで、
先祖代々の土地を次世代にきちんと継がせていかなければいけない。
そのために節税をしなければ、
次世代にスムーズに継がせられない。
そんな人ぐらいではないでしょうか。

では、そんなに財産持ちではない、一般の人はどうすればいいのか。
生きているうちに、お金を使えばいい!のです(笑)

そんなアホな理屈…と笑われてしまいそうですが、
わたしはまんざら間違っていないと思っています。

平成27年に相続税が増税になって以来、
「生前贈与」もかなり一般的になってきました。
中には、ちょっと行き過ぎた生前贈与も見受けられます。

ほんとは自分の老後のために
預金を残しておいたほうがいいと思いつつも、贈与を続けている。
子供世代が、
親からの贈与を完全にアテにした生活をしている。

などなど、
わたしには「違和感」と思えてしまう贈与をしている家庭も
数多く見てきました。

本来、じぶんが築いてきた財産はじぶんで使うもの。
「生前贈与」という一種のブームにとらわて、本来の生活からズレていってしまうのは、本末転倒です。

とはいっても…
将来相続税を払うくらいなら、生前贈与をしておきたい。
というのもごもっともですよね。
生前贈与について気を付けておくポイントについても、
またご紹介したいと思います。


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