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相続放棄後に借金の請求を受けた

主人公 鹿島愛子さん

関係者 高橋武さん (愛子さんの兄)

    高橋明さん (被相続人 愛子さんと武さんの叔父)

    高橋文博さん(ずっと以前に他界 愛子さんと武さんの実父)

相続放棄したはずが、借金の請求を受ける

愛子さんとその兄の武さんは、
金融機関から1通の手紙をもらったそうです。

 

愛子さんは困って当センターにおいでになりました。
文面の中身によれば、叔父さんである明さんが亡くなったので、
その借金を返して欲しいとのことでした。

 

愛子さんも武さんも、大変驚かれました。
愛子さんと武さんのお父様である文博さん、
愛子さんのお母様と祖父母は既に亡くなっています。
また、愛子さんは両親と祖父母をかなり前に亡くしています。

 

それ以降、愛子さんは、
父親の弟で叔父に当たる明さんとの付き合いをほとんどしてきませんでした。
明さんに対しての記憶もほとんどありません。
武さんの明さんに関するわずかな記憶を通じて、
愛子さんは明さんについて情報を得られる程度でした。

 

愛子さんが一番不思議がっていたのは、
愛子さんはさんと、実父の文博さんの相続放棄を以前にすませていたのに、
「なぜ今さら叔父である明さんの借金の催促を受けねばならないのか」
と思われていました。

父について相続放棄をしていても、代襲相続人になる

愛子さんと武さんは、文博さんについて、
相続放棄をました。
けれど、
それをもって、
叔父の明さんの代襲相続人になる立場を放棄したことにはなりません。

 

愛子さんや武にとってみると実父の相続を放棄しているのだから、
相続人にはならないはずとお考えになっていたようです。
しかし、愛子さんと武さんが行った相続放棄は、
あくまで実父である文博さんの相続に過ぎません。
叔父さんである明さんの相続を放棄したわけではないのです。

 

明さんの相続が発生した場合には、
改めて明さんの相続放棄の手続きを行わねばなりません。

 

民法939条では、
「相続の放棄をしたものはその相続人関しては、
初めから相続人とならなかったものとみなす」
とあります。
「その相続に関しては」の部分がポイントになっています。

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